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トマト祭りは、2003年の第1回目の開催からすでに15年目を迎えます。スペインのとある小さな町を嚆矢とするトマト祭りですが、トマトのブランド 価値と収益増大への取り組みの一環として、トマトの産地である華川の史倉里でも開催されるようになりました。

夏野菜である華川の華岳山トマトは準高冷地(標高400～600m)で栽培されており、しっかりとした果肉で高糖度、且つ長期の鮮度維持が特徴です。 祭りに使用されるトマトは、商品価値が無くなった物をイベント用に集めたもので、その量は約50トンに達します。

果実がしっかりとしたトマトを投げる「黄金の指輪を探せ！」イベントは、この祭りのハイライトです。トマトを投げ合いながら黄金の指輪を探すゲーム ですが、どんなに目を見開いて指輪を探そうとしても、いつの間にかゲームの流れに乗せられて、指輪を探しているのかトマトを探しているのかが 分からなくなります。そして無我夢中になった参加者たちが正気を取り戻せるよう、消防車が水を振りかけてくれます。真っ赤な絨毯を敷いたかの ような所で楽しむ黄金の指輪探しイベント。この沢山のトマトの中から金の指輪1匁(3.75グラム)がゲットできる幸運の指輪はどこにあるの でしょうか。

トマト祭りは、開催会場を別途設けることなく、史内面の市街地一帯の道路で開催されます。従って、参加者だけでなく観客もまた楽しみが2倍になる 祭りです。カップルで楽しめるカップルダンスゲームでは、入賞賞品としてトマト3ケースがもらえます。

子供用のプールもまた人気コースです。じりじりと照りつける8月の太陽にも負けず、子ども達は元気いっぱいです。楽しく遊ぶ子ども達の姿に親も笑 顔になります。その他にも、トマトパック体験、試食、トマトの苗づくりなどのイベントが開催され、会場は多くの人で賑わっています。

トマト祭りは、大人、子ども、外国人、全ての人が童心に返ることが出来ます。子ども達も最初はトマトの中に入るのを躊躇いますが、
そのうちにすぐに慣れて大はしゃぎ。味だけでなく健康にも良いトマトは確かに大切な食べ物ですが、食べる時は食べて、楽しむ時は楽しむため に使っても大丈夫ではないでしょうか。このトマト祭りが地域経済活性化の一助となれば、より楽しく盛り上がることが出来るでしょう。
童心に返る夏の思い出があるトマト祭りです。